山口県下関市南部町23-11 旧秋田商会ビル
(2026/06/27 更新)
下関でレトロ建築を楽しむなら、旧秋田商会ビルはぜひ気になる一棟です。材木商と海運業で財を成した秋田商会の事務スペースとして使われていた建物で、1915年に竣工しました。和洋折衷の雰囲気があり、街の顔ともいえるような存在感があります。
現在は無料で館内を見学できるのも魅力です。土曜の午後でも人が多すぎず、落ち着いて見て回れたという声もあり、ゆっくり建築の細部を味わいたい方に向いています。
外観の見どころは、建物の角にある塔屋とドームです。遠くから見てもわくわくするような印象があり、レトロな建物好きにはたまらない雰囲気があります。下関の景色の中でも、ひときわ印象に残る建物として語られています。
建物内部は階ごとに表情が異なります。
2階は和の空間ですが、和室のまわりの廊下越しに西洋窓があるという、不思議で面白い造りです。2階や3階は住居のような雰囲気もあり、洋館と和風住宅が自然にまじり合ったような印象を受けます。
旧秋田商会ビルは、鉄筋コンクリート造の事務所建築として西日本で最初の建造物と紹介されており、現存する同種建築物としても最古級とされています。また、屋上庭園は世界最古級とも伝えられています。
地上三階、地下一階、水洗トイレを備えた当時として先進的な建物だったことも、見学すると伝わってきます。歴史ある建築でありながら、機能性や工夫にも目が向けられる点が印象的です。
防水加工を施して設けられた屋上庭園と茶室は、非公開のため見られないこともありますが、レビューでも「いつか見てみたい」と期待の声が多くありました。期間限定で公開される機会があれば、ぜひ足を運びたくなる場所です。
また、トイレや浴室の公開を望む声もあり、建物全体への関心の高さがうかがえます。
2、3階には空調がないため、来館時にはうちわを貸してもらえるそうです。手持ち扇風機があると、より快適に見学できそうです。
旧秋田商会ビルは、和洋折衷の意匠、塔屋とドームの外観、そして独創的な内部構成が魅力のレトロ建築です。無料で見学できる点も含め、下関で歴史ある建物をじっくり楽しみたい方に向いています。建築好きはもちろん、街歩きの途中で立ち寄る場所としてもおすすめです。