旅旅

道前道後用水農業水利事業所を知る、愛媛の水を支える拠点

愛媛県東温市牛渕829-1 中国四国農政局道前道後用水農業水利事業所

(2026/10/01 更新)

道前道後用水農業水利事業所とは

愛媛県東温市牛渕にある道前道後用水農業水利事業所は、中国四国農政局の国営事業所のひとつです。道前道後平野の農業用水に関わる事業を担う拠点として案内されており、国営かんがい排水事業「道前道後用水地区」の管理や整備に関する情報が掲載されています。

この事業所の紹介ページでは、事業の紹介、所在案内、機構図、パンフレット、積算書の公表、お知らせなどがまとまっています。行政の窓口としての役割を持ちながら、地域の農業を支える施設や取り組みを伝えるページでもあります。

道前道後平野と水の歴史

掲載されている資料によると、道前平野と道後平野は、瀬戸内式気候のもとで温暖で雨が少ない地域です。米づくりや柑橘、野菜などの生産が行われてきましたが、その一方で昔から水の確保には苦労があったとされています。

そのため、江戸時代中期ごろから多くのため池が築かれ、地域ごとに水をめぐる調整や取り決めも積み重ねられてきました。菖蒲堰、へき巌透水路、古樋井手、赤坂泉など、用水に関わる遺構や逸話が紹介されているのも、この地域ならではの特徴です。

水をめぐる争いと工夫の歴史は、単なる過去の出来事というより、今も続く農業用水の基盤として読み取ることができます。道前道後用水農業水利事業所のページは、そうした長い時間の流れをたどる入口にもなっています。

国営道前道後平野農業水利事業の概要

資料では、昭和32年度に着手し、昭和42年度に完了した当初事業についても触れられています。面河ダムをはじめ、幹線水路や取水堰、調整池などの農業水利施設が整備され、安定した農業用水の確保につながったとされています。

その後、施設の老朽化や新たな水需要に対応するため、平成元年度から改修や新設を含む事業が進められてきました。佐古ダムや志河川ダムの建設、幹線用水路の改修、調整池の整備などが挙げられています。

掲載内容からは、単に水を送るだけでなく、施設を更新しながら地域農業を支えてきたことが分かります。道前道後用水は、愛媛県の農業、そして水利用のしくみを考えるうえで重要なテーマになっています。

お知らせから見える最近の動き

事業所ページには、近年のお知らせも掲載されています。令和7年1月には横谷調整池で環境保全に関する校外学習が行われ、令和6年には志河川ダム貯水池法面対策の現場見学会が実施されたことが記されています。

また、令和5年には道前道後用水農業水利事業所の看板掲示式や開所式、国営かんがい排水事業「道前道後用水地区」の着工に関する案内も見られます。こうした記録からは、施設の整備だけでなく、学習や見学、広報を通じて地域に事業を伝えようとする姿勢もうかがえます。

環境への配慮と施設の役割

資料の中では、事業にあたっての環境配慮も大きく扱われています。道前・道後平野と水源地域には湧水泉、ため池、重信川や中山川などの水辺環境があり、自然と共生する事業を目指したことが示されています。

志河川ダムの関連工事では、生物の生育・生息状況のモニタリングや、植生の回復、地元住民による植樹などの取り組みが紹介されています。確認された生物として、アマゴ、ニホンリス、ニホンヒキガエル、オオタカなどが挙げられており、工事と自然環境の両立を意識した内容になっています。

農業水利施設は、見た目には静かな存在ですが、地域の作物や暮らしを支える基盤です。道前道後用水農業水利事業所の情報は、その基盤を更新し続ける現場の記録として読むことができます。

事業所の案内情報

事業所の所在地は、愛媛県東温市牛渕829-1です。問い合わせ先として電話番号も案内されていますが、ここでは事業所があること、そして国営の農業水利事業を担う拠点であることが重要です。

道前道後平野の水の歴史、施設の更新、環境への配慮、地域農業との関わりを知るうえで、道前道後用水農業水利事業所のページはまとまった入口になっています。地域の水と農の記録をたどる場として、静かにその役割を果たしているように見えます。