富山県高岡市古城1 高岡城跡
(2026/06/23 更新)
高岡城跡は、富山県高岡市にある国の史跡です。現在は高岡古城公園として整備され、市民の憩いの場として親しまれています。日本100名城、日本さくら名所100選にも選ばれており、歴史と自然の両方を楽しめるスポットです。
高岡城は1609年、加賀藩当主・前田利長によって築かれました。もともと拠点だった富山城が全焼したため、利長の隠居城として築かれた城です。
しかし、利長が1614年に没し、翌1615年には一国一城令により廃城となりました。築城から廃城までの期間がとても短く、戦の舞台になったこともないため、城としての歴史は短命でした。その後は加賀藩の米蔵や塩蔵として使われたとされています。
現在の高岡古城公園は、城郭の建造物こそ残っていないものの、水堀や土塁、石垣などがよく残っています。とくに二の丸から本丸の間にある、水堀をせき止めるように積まれた石垣は印象的です。水堀も広く、川のように見えるほど立派だと感じられます。
一方で、大正から平成にかけて改変が重ねられたこともあり、築城当時の面影は全体としては多くありません。本丸は芝生が広がる開放的な空間で、落ち着いた雰囲気を楽しめます。
高岡古城公園の大きな魅力は、季節ごとに表情が変わることです。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉が楽しめます。桜は18種1800本が植えられており、ソメイヨシノのほか、ヤエザクラやヤマザクラ、高岡で新種発見されたタカオカコシノヒガンなども見られます。
桜祭りは4月初旬から中旬にかけて開催されるため、花の季節には特に多くの人でにぎわいそうです。
園内には動物園やレストランもあり、ファミリーでのピクニック、カップルの散策、おひとりでの朝の散歩など、さまざまな過ごし方ができます。城郭としての見どころをじっくり見るのも、公園としてのんびり歩くのもおすすめです。
また、解説をより深く知りたい場合は、高岡市立博物館をあわせて訪れると理解が深まります。百名城スタンプもこちらにあるようです。
高岡城跡は、巨大な水堀とわずかに残る石垣が印象に残る、静かで広い史跡です。城好きにはもちろん、桜や散策を楽しみたい人にも向いています。歴史を感じながら、季節の景色を味わえる高岡古城公園は、歩くほどに魅力が見えてくる場所です。