旅旅

ありがとう夕張支線、思い出の終着駅夕張駅を振り返る

北海道夕張市末広1丁目 夕張駅

(2025/05/07 更新)

結論

かつてJR石勝線の夕張支線の終着駅として多くの人に親しまれた夕張駅が、2019年3月31日をもって廃止され、127年の歴史に幕を下ろしました。地元住民から観光客に至るまで、数々の思い出を刻んだこの駅の廃止は、多くの人々にとって大きな別れとなったようです。

理由と詳細

なぜ廃線となったのか

夕張支線の廃止は、利用者の減少と地方鉄道の維持の厳しさが理由とされています。一時は賑わっていたこの路線も、近年ではわずかな利用客数しか見込めず、やむなく廃止という決断に至ったのです。

多くの人々が惜しむ場所

廃駅が間近に迫る中で、多くの人々が夕張駅を訪れ最後の別れを告げる光景が広がりました。最終営業日に訪れた千歳発・夕張行きの列車は、駅に対する想いを抱く人々で満員となり、これが日常であれば廃線にならずに済んだのにという声も挙がりました。

ありがとうの気持ちを込めて

夕張は、映画『幸福の黄色いハンカチ』の里としても有名で、多くの観光客が訪れていました。冬の訪問では、記念品の福袋を手にして地元の温泉に浸かるなど、駅を拠点とした旅が広がりました。駅で出会ったおばちゃんの親しみある対応にも感謝の声が寄せられています。

観光産業の中心地として役割を果たした駅

廃止前には、夕張駅は乗客のためのカフェや観光案内センターがあり、地域の観光を支える拠点としても機能していました。駅前にはスキー場やホテル、飲食店が揃い、訪れる人々にとって大切な地だったことがうかがえます。

終わりに

夕張支線の廃止は寂しさを伴いますが、ここまで支えてくれた夕張駅とそのスタッフたちへの感謝の気持ちを忘れずに、私たちはこれからも夕張の歴史と記憶を胸に刻んでいきます。