静岡県富士宮市小泉 西富士道路
(2026/09/20 更新)
西富士道路は、静岡県富士市から富士宮市へと続く国道139号の自動車専用道路です。路線延長は6.8kmで、1982年4月2日に全線開通しました。東名高速道路や新東名高速道路と接続し、富士市と富士宮市の南端部を結ぶ道路として使われています。
もともとは、並行する国道139号の混雑を和らげるために整備されたバイパスで、かつては一般有料道路として運用されていました。2012年4月に無料開放され、現在は国土交通省が管理しています。2015年には現道区間の扱いが見直され、一般国道は西富士道路に一本化されました。
西富士道路は、富士市伝法から富士宮市小泉へ向かって、概ね北西方向に延びています。途中では東名高速道路、新東名高速道路と交差し、富士エリアの幹線道路や周辺の市道ともつながっています。
起点付近は、国道139号の一般道とそのまま連続するというより、静岡県道353号田子浦港富士インター線から本線へ入る構造になっています。上下線で一般道との接続の仕方が異なり、東名高速との結びつきも含めて、富士IC周辺は道路の構造が重なり合う印象があります。
中ほどには広見IC、新富士ICがあり、それぞれ周辺の市街地や高速道路への出入り口になっています。市境付近には西富士料金所跡地があり、かつて有料道路だった名残が路線の流れの中に残っています。終点の小泉では静岡県道76号富士富士宮由比線と分岐し、その先は国道139号の一般道、さらに富士宮バイパスへとつながっていきます。
西富士道路は全線が片側2車線で、車道としては比較的流れのよい区間です。一方で、旧道にあたる静岡県道414号富士富士宮線が並行しており、富士と小泉のあたりで分岐・接続します。旧道は片側1車線で、幹線道路としての役割が新旧で分かれているように見えます。
区間によって最高速度は異なり、富士ICから広見IC、旧西富士TBから小泉ICまでは60km/h、それ以外の区間は80km/hです。道路法上の自動車専用道路であるため、125cc以下の車両や歩行者は通行できません。
路線風景としては、富士市久沢付近で路面補修が行われていることがあり、空中写真や現地の記録からも、長い年月の中で手入れを重ねながら使われている道路であることがうかがえます。新富士付近では、本線の上を新東名高速道路が跨ぎ、平面の道路と高架の道路が立体的に交差しています。
西富士道路の工事は1974年に始まり、1982年に富士ICから小泉ICまでが開通して全線開通となりました。その後、2005年には日本道路公団からNEXCO中日本へ移管され、2010年から2011年にかけては無料化社会実験の対象にもなりました。
2012年4月1日には償還完了により無料開放され、道路管理者も中日本高速道路から国土交通省へ移りました。さらに同年4月14日には新富士ICが開通し、新東名高速道路と接続しています。道路の運用や接続が少しずつ変わりながら、富士市と富士宮市を結ぶ幹線として位置づけられてきました。
西富士道路は、単独の道路というより、富士地域の幹線網の中で役割を持つ一本です。東名高速道路の富士IC、新東名高速道路の新富士ICと接続し、一般道では県道353号、県道414号、県道76号と連なります。
その先には、富士宮方面の市街地や、朝霧高原・富士吉田方面へ向かう国道139号の流れが続きます。道そのものは短いものの、富士と富士宮のあいだをつなぐ移動の骨格として、周辺の道路や地域の移動を支えています。
入力情報の中では、西富士道路の沿線にあるACN西富士オートキャンプ場も確認できます。富士宮市内野にあり、富士山麓の朝霧高原南端、標高630メートルの広大な野鳥の森内にあるキャンプ場です。
キャンプ場は県道414号線沿いにあり、西富士道路から富士宮道路を経てアクセスする流れが案内されています。場内にはバナジウム天然水が湧き、芝川へ歩いて行けること、東に富士山、西に天子ヶ岳を望むことが紹介されています。道路での移動と、山麓の静かな環境が近くでつながっている場所です。
西富士道路は、富士の平地から富士宮、そして朝霧高原方面へ向かう入り口のような存在です。短い距離の中に、高速道路との接続、旧道との分岐、無料開放された歴史が折り重なっており、地域の移動の変化をたどるうえで印象に残る道路といえます。