高知県香美市土佐山田町東川 新改駅
(2025/05/04 更新)
新改駅はJR四国の土讃線にある無人駅であり、そのアクセスの難しさと独特のスイッチバック構造から「秘境駅」として知られています。スイッチバック駅は全国でも少数ですが、四国にはこの新改駅と坪尻駅の二箇所があります。
この駅の特徴は、急勾配を克服するために採用されたスイッチバックという特殊な線路構造です。上り列車は一度駅を通過し、引き込み線に入ってから逆進し、改めて本線に戻るという複雑な動きをします。この動きは、鉄道ファンにとっては見逃せない興味深い光景です。
新改駅へのアクセスは一筋縄ではいきません。周辺への車道はとても狭く、カーブが多いため大きな車での訪問は難しいです。道中はまるで冒険のようです。列車の本数も非常に少なく、前もってダイヤを確認することが訪問の鍵となります。高松駅や高知龍馬空港からの自家用車でのアクセスも可能ですが、ナビゲーションシステムを必ず利用することをおすすめします。
新改駅周辺は自然に囲まれ、人里離れた静寂が広がっています。駅の近くには、春になると美しい桜が咲き誇る「平山親水公園」があり、桜の名所として密かに知られています。訪問する際には、こうした自然の景観も楽しめます。
実際に新改駅を訪れると、その静けさと自然の美しさに心が洗われる思いでした。旅の間に「本当に駅にたどり着けるのか?」という多少の不安もありましたが、到着した際の達成感は格別です。帰路につくまで、しばしのんびりとした時間を楽しむのもまた一興でしょう。
新改駅は、そのアクセスの難しさと特異な駅構造が旅行者や鉄道愛好家を引きつけてやまない魅力があります。訪れる際は、十分な下調べと時間の余裕を持つことが肝要です。自然の静寂を感じつつ、非日常の体験を楽しむことができるでしょう。