旅旅

車之走峠周辺では工事中の片側交互通行に注意 鹿角街道の山道を歩く前に確認したいこと

秋田県雄勝郡羽後町軽井沢 梨ノ木峠

(2026/10/10 更新)

片側交互通行と携帯電話の圏外に注意

鹿角街道の車之走峠周辺では、12月3日まで工事のため日中は片側交互通行になっています。通行の際は、対向車や工事区間の流れに気をつけて進みたいところです。

あわせて、携帯電話が通じない場所でもあるため、連絡や待ち合わせを前提にした移動には向きません。山道や峠道は、天候や路面状況も変わりやすいので、時間に余裕を持って通るのがよさそうです。

鹿角街道と車之走峠

車之走峠は、盛岡を起点として鹿角を通り、大館で羽州街道につながる鹿角街道の難所のひとつです。七時雨山の西麓を越えていく道で、周辺には牧野が広がり、山の景色を見渡せる場所もあります。

道中には一里塚や石仏、巨木などが点在し、現在の舗装路や林道と、古道の気配が重なって見える区間があります。街道としての移動の場であると同時に、地域の記憶をたどる道筋でもあります。

古道として残る風景

紹介されている区間では、七時雨憩の湯の近くから山道に入っていき、白坂八幡宮の鳥居や白坂薬師堂跡、留ノ沢一里塚、車之走峠、マダ並木道、七時雨一里塚へとつながります。山道は整備されていて歩きやすい一方、分岐がわかりにくい場所もあり、表示を確かめながら進む必要があります。

また、車之走峠の近くでは、岩手山を望む地点もあるようです。牧野の中を下る場面では、牛のいる景色に出会うこともあるとのことで、山道らしい静けさと開けた視界が交互に現れる道といえます。

途中に残る歴史の痕跡

鹿角街道は、古くから太平洋側と日本海側を結ぶ道として使われてきました。文献上は、蝦夷征討や元慶の乱、藤原泰衡の逃走、金山や銅山の輸送など、さまざまな時代の往来に関わったとされています。

一里塚や道標、観音堂跡、薬師堂跡などが残っているのも、この道の特徴です。通行するだけの道ではなく、道そのものが地域の歴史を伝える資料のように見えてきます。

歩く前に知っておきたいこと

この古道は、入林届の提出が案内されているほか、私有地を通る場合もあるため、事前の確認が勧められています。熊の生息地でもあるので、単独行動を避け、鈴や笛、ラジオなどで音を出しながら歩く配慮が必要です。

また、湯瀬渓谷の一部には通行禁止の区間もあります。古道をたどる際は、現地の表示や案内を見ながら、無理のない範囲で歩くのが安心です。

周辺の施設

周辺には、八幡平市博物館、八幡平市西根歴史民俗資料館、七時雨鉱泉「七時雨憩の湯」などが紹介されています。街道歩きの前後に、地域の歴史や地形を知る手がかりとして立ち寄るのもよさそうです。

鹿角街道の車之走峠周辺は、工事中の通行注意と山道ならではの条件が重なる場所です。派手な観光地というより、古道の記録と今の道事情が重なって見える区間として、落ち着いて通りたい道です。