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旧大和田銀行を活用した敦賀市立博物館で、港町の歴史と建物の記憶に触れる

福井県敦賀市相生町7-8 敦賀市立博物館

(2026/07/24 更新)

敦賀の近代史を伝える旧大和田銀行

敦賀市立博物館は、重要文化財である旧大和田銀行本店本館を活用した施設です。かつて銀行として使われていた建物をそのまま生かしており、重厚な外観や館内のつくりそのものに、街の歴史が残っているように感じられます。

旧大和田銀行は、敦賀の国際港としての発展に関わった豪商・大和田荘七にゆかりのある建物として知られています。現在は博物館として、敦賀に関する資料を収集・保存・展示しており、建物と展示の両方から地域の歩みをたどれる場所になっています。

銀行の面影が残る館内

見学の中では、銀行の窓口や金庫、日本初代エレベーターなど、旧銀行建築らしい要素を見ることができます。建物の用途が変わっても、もともとの機能が読み取れる場所が残されているため、当時の空気を想像しながら歩けます。

館内は大きな施設ではありませんが、展示の切り口が多く、短時間の滞在でも印象に残りやすい構成です。昭和を思わせる雰囲気や、どこか懐かしさを感じるという声もあり、資料館というより、建物そのものを含めて味わう場として記憶されているようです。

敦賀港から古代まで、時代をたどる展示

展示は時代ごとに敦賀の歴史を追える内容になっています。1階では大政奉還後から貿易港に指定され、戦争を経て現在に至るまでの敦賀港の歴史が紹介され、2階ではそれ以前から古代までの敦賀に関する展示が並びます。

さらに、ヨーロッパと国内をつなぐ鉄道の歴史や、発電所に関する資料なども見られるようです。敦賀が海と陸の要所として機能してきたことを、港だけでなく交通や産業の視点からも確認できるのが、この博物館の特徴といえます。

3階の美術展示も見どころ

3階では美術コレクションの展示が行われており、訪問時には動物に関する美術品が展示されていたという記録があります。歴史資料が中心の印象の中で、少し違った視点から館内を見られる構成です。

館全体としては、敦賀の歴史を知るための場所でありながら、建物の保存活用という点でも興味深い存在です。旧大和田銀行という空間に足を踏み入れることで、資料だけでは伝わりにくい時間の厚みが感じられます。

まわりの施設とあわせて歩きたい場所

近くには、最初の大和田銀行の建物を活用しているという「みなとつるが山車会館」もあります。旧大和田銀行をめぐる見学の流れの中で、敦賀のまちに残る近代建築や展示施設をあわせてたどることができます。

また、敦賀は鉄道と港のまちとして紹介されることが多く、旧大和田銀行本店本館のような建物も、その土地の記憶を伝えるひとつの要素になっています。建物の重み、展示の内容、そして港町としての背景が重なって見える場所でした。

利用しやすさと立ち寄りやすさ

入館料は300円で、他の文化施設の半券提示による割引や、JAF会員の割引があったという記録もあります。敷地内には近隣店舗との共有駐車場があり、台数は限られるものの無料で利用できるようです。

敦賀の歴史を短時間で知りたいときにも、じっくり建物を眺めたいときにも、旧大和田銀行を活用したこの博物館は印象に残る立ち寄り先になりそうです。港町敦賀の背景を、建物と資料の両方から静かにたどれる場所として覚えておきたい施設です。