千葉県香取市津宮 十二橋駅
(2025/10/30 更新)
十二橋駅は本当に何もない、いわゆる秘境駅です。周囲は見渡す限りの湿地帯と田んぼ、そして利根川と霞ケ浦を結ぶ運河に囲まれた駅です。駅自体も無人駅で、設備は最小限。高架に位置するため、地上に降りるには階段のみです。そのため、車椅子や杖を使用する方は少し注意が必要です。
駅には屋根付きの待合室があるものの、壁はありません。定期的な清掃が行われていないため、ゴミやクモの巣が目立つことがあります。しかし、待合室には一応Suicaのタッチパネルが設置されています。必要最低限の設備ですが、駅のホームから見る景色は格別です。与田浦を望むことができ、その美しさは訪れる価値があると言えるでしょう。
駅前には駐車場とトイレが設置されており、必要最低限の設備は整っています。ただし、付近には飲食店やお店がなく、最も近い店も日中は営業していないことが多いです。車でのアクセスが基本となり、徒歩や公共交通機関を利用する場合には注意が必要です。
この地域のお楽しみポイントとして、「与田浦コスモスまつり」があります。3ヘクタールの敷地に広がる300万本のコスモスが秋風にそよぎ、訪れる人々を魅了します。イベント期間中は地域の特産品が販売され、無料のコスモス摘み取り体験も可能です。さらに、期間中に様々な文化イベントが開催され、地元ならではの体験ができます。
秘境駅とも言える十二橋駅は、その無機質さと自然の美しさが混在する、独特の魅力を持つ場所です。コスモスまつりと相まって、秋には多くの人々が訪れたくなる季節的なスポットとなっています。駅自体の不便さもありますが、それを乗り越える価値のある景観と体験が十二橋には広がっています。自然の美しさを堪能し、地域の行事を楽しむ旅はいかがでしょうか。