秋田県仙北市西木町上桧木内 上桧木内駅
(2025/06/07 更新)
冬が訪れると、秋田県仙北市の上桧木内駅周辺が、紙風船で埋め尽くされる幻想的な風景が広がります。この祭りは、市指定無形民俗文化財として位置付けられており、毎年2月10日に開催されます。長さ3メートル以上の巨大な紙風船が、冬の夜空を明るく照らし、寒さも忘れるような感動をもたらしてくれます。
上桧木内駅は、秋田内陸縦貫鉄道に位置する無人駅で、1面2線のホームから成ります。この駅はシンプルな造りですが、田んぼアートや紙風船祭りの時期には多くの観光客で賑わう場所です。列車はここで約数分間停車し、乗換時間を利用して美しい里山の風景を楽しむことができます。
ホームの目の前には広大な田んぼが広がり、そこでは毎年、地域の方々が手掛ける田んぼアートが見られます。赤い列車と田んぼアートが織りなすコントラストは、訪れる人々に四季折々の違った表情を提供します。この無人駅は、市の喧騒を忘れさせる里山の静寂を楽しむ絶好のロケーションです。
紙風船上げの当日は、上桧木内駅も例外なく混雑します。観光地として有名なお祭りのため、訪問者は長蛇の列に並ぶことになることが予想されます。また、時期は真冬のため、雪が降ると非常に寒いので、防寒対策は万全にしたいところです。
秋田内陸線を利用し、角館駅から上桧木内駅まで約45分の小旅行が楽しめます。駅から紙風船上げの会場までは徒歩15分ほど。また、駅周辺には仙北市紙風船館や地域交流施設もあり、紙風船に関する多くの知識を深められるため、祭りと合わせて訪れるのがおすすめです。
上桧木内の紙風船上げは、伝統と地域の協力が織りなす美しい冬の文化です。シンプルな駅周辺にも心温まる体験が詰まっており、訪れる価値が十分にあるといえるでしょう。ぜひ、冬の秋田で、この特別な体験を満喫してみてはいかがでしょうか。