旅旅

上九一色の名が残る、富士河口湖町・上九一色出張所とコミュニティセンター

山梨県南都留郡富士河口湖町富士ヶ嶺1219-1 富士河口湖町 上九一色出張所

(2026/09/21 更新)

上九一色という名前が残る場所

山梨県南都留郡富士河口湖町の富士ヶ嶺1219番地1にある上九一色出張所は、旧上九一色村の南部にあたる地域の行政窓口です。平成の市町村合併で上九一色村そのものは姿を消しましたが、ここには「上九一色」の名が公に残っています。村名の記憶をたどるうえでも、現在の地域の暮らしを支える施設としても、印象に残る拠点です。

上九一色という地名は、かつての村の歩みと切り離せないものです。合併後、町字名としては使わない方針が取られましたが、この出張所名やコミュニティセンターの名称には、その名が残されています。地域の制度や生活の仕組みが変わっても、窓口の名称が土地の来歴を静かに伝えています。

行政窓口と地域の複合施設

上九一色出張所は、単なる窓口機能にとどまらず、郵便局、公民館、診療所などを内包する複合施設として紹介されています。暮らしに必要な用件が一か所に集まりやすい構成で、地域の生活拠点としての性格がうかがえます。

富士河口湖町の案内では、上九一色出張所・精進出張所で住民窓口サービス業務などを行うとされています。さらに、富士ヶ嶺地区のスポーツ施設利用については上九一色出張所が案内窓口となっており、周辺地域の利用手続きや問い合わせを受ける役割も担っています。

上九一色コミュニティセンターの使われ方

上九一色コミュニティセンターは、出張所の併設に加えて、生涯学習館分館としても利用できる多目的・多機能な施設です。町の案内では「暮らしの窓口」と「学びや集まりの場」が同じ場所に置かれており、行政と地域活動が重なる空間として位置づけられています。

館内には、多目的ホールのほか、娯楽室・研修室、温泉施設、図書館の利用案内があり、日常の手続きだけでなく、集会や学習、入浴の場面にも関わる構成になっています。公共施設としての実務性と、地域の滞在拠点らしさが同居している点が特徴です。

利用案内に見える地域の時間

コミュニティセンターの利用時間は午前9時から午後10時まで、休館日は土曜・日曜・祝日、年末年始と案内されています。多目的ホール、娯楽室・研修室の使用料も定められており、町外利用者には割増の設定があります。こうした細かな運用は、地域の施設が住民向けの実用的な場として整えられていることを示しています。

温泉施設は毎週月曜・水曜の午前10時から午後4時まで利用でき、一般300円、小・中学生150円と案内されています。70歳以上と小学校入学前の子どもは無料とされており、年齢や利用者層に応じた配慮も見られます。行政窓口、学習施設、温泉が同じ敷地のなかで組み合わされていることから、単独の庁舎というより、生活のための複合拠点として整えられている印象があります。

旧村名を今に伝える場所として

上九一色という名称は、村の消滅とともに地名からは薄れましたが、この出張所とコミュニティセンターでは今も施設名として残っています。山間の地域にある公共施設として、住民の手続きや集まり、学び、入浴といった日常の用事を受け止めながら、旧村の記憶も静かに引き継いでいる場所です。

地域の再編によって行政区画は変わっても、施設名や案内の中に土地の歴史が残ることがあります。上九一色出張所と上九一色コミュニティセンターは、そのことをわかりやすく示す例のひとつと言えます。