長崎県松浦市鷹島町里免 鷹島ダム
(2026/03/21 更新)
日本で初めての海中ダムとして1994年に長崎県鷹島町に竣工した鷹島海中ダム。このダムは農業用として、水不足に悩む地域を救う目的で建設されました。陸地の適地がなかったため、海岸の入江を締め切って造られています。淡水化技術を使って、水源を確保する珍しいダムです。
鷹島海中ダムの堤体には、島で古くから伝わる雨乞いの伝統芸能「六本幟」が絵に描かれており、この文化を訪れる人々に知らせてくれます。また、ダム周囲は綺麗に整備され、地域の方々の協力によって気持ちよく見学できるようになっています。要所要所に整備された遊歩道や展望所からの眺めも、訪れる価値があります。
このダムは海水の塩分を沈殿させ、淡水化して貯水する方式を採用しています。海面よりも高い位置に水を溜め、比重差を利用して低層の塩分濃度の高い水を海へ放出することで、上部に淡水を確保します。
ダムのすぐ下には日比港があり、現地を訪れた際にはフェリーなどが停泊する様子も見ることができるユニークなポイントです。
鷹島海中ダムは鷹島支所から車で10分とアクセスが良好です。ただし、橋を渡る際には狭い道があり、突き当たりの丁字路まで進むことをおすすめします。駐車場はあまり整備されていませんが、少しスペースがあるので、事前に車での訪問計画を立てるとスムーズにアクセスできます。
地域の人々の生活を支える目的で作られた鷹島海中ダム。その存在はただ水を供給するだけでなく、地元の文化や歴史を伝え、訪れる人々に新たな発見を提供してくれます。美しい景観と地域の豊かな自然を楽しみつつ、日本初の海中ダムに足を運んでみてはいかがでしょうか。
鷹島海中ダムの貯水量は46万トン、この水がほぼ島全域の農地に供給されています。また、周辺地域では春や初夏には花が咲き乱れ、自然豊かな風景も楽しむことができます。地域の憩いの場としての側面を持ちつつ、その機能を保つために住民の方々が積極的に清掃を行っています。
ぜひ一度、日本の最新技術と地域の文化が融合したこの珍しい海中ダムを訪れてみてください。