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北海道博物館の建築とみどころ|1970年竣工の森のちゃれんがを歩く

北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2 北海道開拓記念館

(2026/06/21 更新)

北海道博物館は建物そのものも見どころです

北海道博物館は、展示だけでなく建築自体にも魅力がある施設です。前身の北海道開拓記念館として1970年12月に建設され、佐藤武夫設計事務所によって設計されました。野幌の森に囲まれた環境の中で、れんがの重厚な建物が静かに存在感を放っています。

野幌森林公園に建つ記念建造物

博物館は、札幌市中心部から東方約15kmにある道立自然公園・野幌森林公園の中にあります。周辺は標高20~90mのなだらかな丘陵地に広がる森林で、大都市近郊にありながら自然性の高い平地林としても貴重な場所です。

建物は、国道12号からのアプローチ道路の先にあり、百年記念塔とあわせて記念施設地区を形づくってきました。周囲の木々が視線をやわらかくさえぎり、近づくほどに視界が開ける演出も印象的です。

グランドホールと記念ホールの迫力

館内に入ると、まずグランドホールの大空間が迎えてくれます。レンガに囲まれた空間は幅約20m、高さ約15mもあり、シャンデリアや天井梁、モザイクタイル、タペストリーが調和しています。

ホール正面には田中忠雄によるタペストリーが掛けられ、北海道の象徴である道章が色鮮やかに表現されています。足元にはライラックをモチーフにした大きなモザイクタイル画もあり、上から眺めるとまた違った表情を見せます。

さらに奥の記念ホールは、式典にも使われる象徴的な空間です。赤いカーペット、北海道の風物を織り込んだタペストリー、壁一面に打ち付けられた蹄鉄など、印象に残る要素が集まっています。

細部に宿る北海道らしさ

建物の各所には、北海道らしいモチーフを取り入れた工夫があります。アプローチデッキのツルの彫刻「羽ばたき」、建物内の鉄製グリルに見られるクマ、鶴、ライラック、鮭などの意匠は、その一つひとつに目を向けたくなる要素です。

また、記念ホールのタペストリーには、ウマ、ウシ、クマ、ツル、カニ、サケといった動物や、エゾマツ、ムギ、トウモロコシ、ライラックなどの植物が描かれています。北海道の自然や産業、暮らしを建物の中で感じられるのが、この博物館ならではの魅力です。

休憩ラウンジや屋上からの眺めも楽しみ

中2階の休憩ラウンジでは、持参した弁当や飲み物を楽しめます。館内を歩いたあとにひと息つける場所としても便利です。屋上階へ上がると、札幌のまちや森林公園を見渡せる眺望も待っています。天候の良い祝休日には、特別に屋上が開放されることもあります。

建築に注目して歩きたい北海道博物館

北海道博物館は、展示を楽しむ場所であると同時に、建築や空間そのものを味わえる場所でもあります。れんがの外観、大空間のホール、北海道らしい装飾、森に囲まれた立地が重なり、訪れる人に印象深い時間を与えてくれます。館内をめぐる際は、ぜひ建物の細部にも目を向けてみてください。