旅旅

秋田街道 国見峠を辿る歴史と風光明媚なハイキングルート

岩手県岩手郡雫石町橋場 国見峠

(2026/03/16 更新)

秋田街道 国見峠とは

秋田街道 国見峠は、日本山岳会が選ぶ「日本の山岳古道120選」にも名を連ねる歴史ある街道です。盛岡城下から雫石を経て秋田藩領の生保内(田沢湖町)を繋ぐこの街道は、かつて盛岡と秋田を結ぶ最短ルートとして利用されていました。江戸時代、軍用の街道としての役割を果たし、物資の運搬や戦略的な移動経路として重要な存在でした。

秋田街道 国見峠の歴史

江戸藩政時代には、盛岡藩の橋場と秋田久保田藩の生保内にそれぞれ関所が設けられましたが、領界の争いが頻繁にありました。そのため寛永10年(1633年)には幕府裁定で峠に境塚が設けられました。明治期には峠の道が改修され、馬車の通行が可能な道が作られました。昭和期になると、旧国道46号線を通じて現代の交通も確立されましたが、現在は廃道となり車両通行はできません。

魅力的なハイキングルート

国道46号線にある「道の駅雫石あねっこ」からスタートするこのハイキングは、秋田街道の歴史を辿りながら自然を満喫できるコースです。坂本川林道を進み、屋敷沢橋脇の登山口からスタートします。開始地点の標高は388m、進むにつれて高度を上げ、仙岩峠までたどり着くと標高は893mとなります。ここには「従是西南秋田領」と刻まれた秋田藩標石があります。

ハイキング時のポイント

・登山開始から仙岩峠までの登りはゆるやかですが、時折急な箇所もあるため注意が必要です。 ・高圧線鉄塔管理道との交差があり、分かれ道での迷いを避けるため、地図と磁石の活用が推奨されます。

絶景と自然

国見峠周辺は四季折々の景色が楽しめます。新緑の春、紅葉の秋に加え、雪化粧が美しい冬にはスノーシューハイキングも可能です。豊かな植生の中で、スギ、マツ、ブナの巨木が多く、自らのペースで静かな自然散策を満喫できるでしょう。

国見温泉

峠を越えた先には秘湯、国見温泉があります。秋田駒ヶ岳の登山口にもなっており、登山後の温泉は格別のリラクゼーションです。

結び

古代から続く歴史に触れられると共に、東北の自然も楽しめる秋田街道 国見峠は、日本の山岳古道の魅力を存分に味わえるスポットとして、多くの人々に訪れて欲しい場所です。