新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽 土樽駅
(2025/04/07 更新)
土樽駅は新潟県湯沢町に位置するJR上越線の無人駅で、「雪国」の始まりの地として知られています。川端康成の著名な小説、美しい雪景色の舞台です。文学ファンや鉄道愛好家にとって、訪れる価値があります。
土樽駅は秘境という言葉がぴったりの場所です。駅には簡素な設備しかなく、改札もなく、トイレは和式で水が流れません。自動販売機はありますが、ホットドリンクの提供はありません。
自家用車で訪れる場合、駅の手前で駐車する必要があります。比較的雪が多い地域なので、冬季には特に注意が必要です。これが日常を少し冒険に変える体験です。
土樽駅の近くには、清水トンネルの新潟側出口があり、小説の舞台を連想させます。訪れる者は小説の世界に浸りながら、そぞろ歩きが楽しめます。ただ、周囲には商店などはなく、静かに自然と向き合う時間を持つことができます。野鳥や昆虫が豊富で、自然愛好家にはたまらないスポットです。
交通系ICカードは使用できないため、事前に切符を用意するか、湯沢駅での精算が必要です。また、電車の本数が少ないため、時刻表を確認するなどの事前計画が重要です。土樽駅は自己完結型の旅を楽しみたい人向けの目的地です。
ノスタルジックな昭和の趣が漂う跨線橋や、駅ノートで先客の感想を読むのも楽しみの一つです。また、毛渡沢橋梁も訪れると効率よく巡礼が楽しめます。谷川岳を縦走した後、土合駅に下山した時のゴール地点にもなるなど、登山と絡めても面白い。
土樽駅は、かつてスキーリゾート時代の面影を残す神秘的な場所です。周囲はただ自然が広がるだけ。ある意味で現代の喧騒から逃れる冒険旅行と言えるでしょう。この地を訪れた後は、きっと帰りの旅路で「雪国」と向き合うことができるはずです。