山形県米沢市大字大沢848 峠駅
(2025/04/06 更新)
今回ご紹介するのは、奥羽本線・山形線の秘境駅として知られる「峠駅」です。この駅は新幹線が通過することでも有名ですが、その最大の魅力は、旅情をかき立てる山岳地域のロケーションと、駅でしか入手できない「峠の力餅」です。このブログでは、その魅力と訪問時の体験について詳しくお伝えします。
初めて峠駅に到着したとき、その圧倒的な存在感には驚かされました。駅は巨大なスノーシェッドに覆われており、その雰囲気はまさに別世界。暗闇の中、月明かりに照らされたスノーシェッドが幻想的な景色を生み出します。鉄道ファンの間では、列車と雪避けのシェルターの対比が美しいと評判です。
峠駅は無人駅で、ホームに降り立ったときの静けさには特別なものがあります。まるで時が止まったかのようなこの場所で、誰にも邪魔されずに自分だけの時間を過ごせるのは貴重な経験です。駅からは、米沢や福島への普通列車が上下6本ずつ停車し、その短い時間内に訪れる旅行者は、駅の名物である「峠の力餅」を手に入れようとします。
峠駅では、地元の茶屋が作る「峠の力餅」が立ち売りされています。この力餅は8個入り1000円で販売されており、実際に購入するのは短時間で済ます必要があります。私もこの力餅の販売を逃さないように、事前に1000円札を準備して望みました。売り子さんは主に列車の最後部付近で販売しているため、最後尾付近で準備するのがおすすめです。
力餅の販売体験は、一期一会の一期一会のような感動があります。私が訪問した際は、最終の販売時間を過ぎてしまったにも関わらず、売り子さんが私のために再度訪問して売ってくれたことがあります。こうした親切な対応に、ただただ感謝の気持ちが溢れました。
峠駅に足を運ぶ際は、アクセスに注意が必要です。福島から国道13号線を入り、途中で板谷駅を横目にしながら険しい道を進むとたどり着けます。峠駅周辺には温泉施設も多く、姥湯温泉や滑川温泉を訪れることで、さらに旅情を深めることができるでしょう。
峠駅は、その独特の雰囲気と美しい景色、そして何よりも「峠の力餅」で、訪れる人々を魅了します。秘境駅としての存在感と親切な地元の人々との交流は、ここでしか体験できない特別なものです。ぜひ一度この駅を訪れてみてください。そして、この特別な場所で、心に残る旅の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。