長野県下伊那郡天龍村平岡 為栗駅
(2025/04/06 更新)
為栗駅は、JR飯田線の秘境駅の一つとして高い評価を受ける場所です。この駅は、周囲に人家や商業施設がなく、自然環境に囲まれながらも、鉄道旅のユニークな体験を提供します。駅へのアクセスは難しく、周辺を探検するためには橋を渡る必要があります。しかし、訪れる価値のある絶景や静寂な環境が待っています。
為栗駅は、2023年度の秘境駅ランキングで13位にランクインしました。これは、その美しい自然とアクセスの難しさが評価された結果です。駅の近くには天竜川が流れ、かつての暴れ天竜の名残を感じさせます。
この駅はユニークで、1日の平均乗車人員はわずか2人と非常に少ないです。朝夕の一部普通列車は通過しますが、上り1本だけの快速列車が停車するのも、不思議な特徴です。臨時列車の『飯田線秘境駅号』も停車するため、秘境駅ファンにはたまらないスポットです。
為栗駅に行くためには、徒歩でしか渡れない橋を歩いて行く必要があります。駅への実質的な道路は、川の反対側から架かる橋のみなので、車では行けません。この制約が秘境感を強めています。
駅周辺は古い集落の跡地で、現在はほとんど無人状態です。一時期、天竜川のダム建設のために多くの家屋が水没しましたが、その痕跡が駅の背後の林に残っています。駅舎には待合室があり、そこには訪問者が記録を綴ることができる駅ノートも置かれています。また、由来に関しては、かつての集落名から来ており、水にえぐられた場所という意味が込められています。
訪れた人は、まずその静寂さと絶景に心を奪われることでしょう。天竜川の流れや季節ごとの木々の様子は、視覚だけでなく、聴覚、匂い、感触にまで訴えかけます。秋には紅葉が美しく、訪れる人々に特別な体験を提供します。
どうしても訪れたい場所としてお薦めします。自然の中でリラックスしたい、現代の喧騒から離れたいという方には最適です。無人駅特有の秘境感を味わいつつ、歴史を感じることができます。